前回の話:従妹が僕に黙っていたこと
悠が妹になった日。
いや、僕が悠の兄に帰郷した日。
2人でコンビニ弁当を食べて、悠を家に送り届けたときには既に深夜。
いつもなら少し建物から離れた場所で悠を降ろすのですが、今日に限っては名残惜しくて、私は悠の家の前を通り過ぎて、また少しぐるぐると迂回して、ようやく、いつも悠が降りる町の公民館前の無人の坂道に停車した。
↧