悪夢のようなあの日がやってきたのは、秋も深まって父が出稼ぎのために家を離れてから暫く経ってからのことでした。
あのころ、ボクのうちは夏になると一家総出で、海の家をやっていました。
父が調理を行い、母が女将として接客し、ボクと妹は裏方を務めていました。
最初のころはお客さんが来なくて大変でした。
けれども、一家で真面目に仕事を続けてきました。
何年か営業を続けて、ようやく美人女将と可愛らしい高◯生の看板娘がいる宿として評判になり始めたころから、少しずつ客足も伸びてきたのでした。
評判になるだけあって、母はハイティーンの子供が二人もいるようには到底見えませんでした。
写真で見たことがあるだけでしたが、二十歳でボクを産んだ時から昔のままのスレンダーな体型を維持していました。
妹のスズは成長期の女の子ですので母親ほどスラッっとしてはおらず、本人もそれを気にしているようでしたが、ボクの目からみれば十分細身の女子◯生でした。
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