$ 0 0 4月6日、木曜日。インターホンが鳴ったので、ペンを置いて受話器を取ると早紀の声がした。壁掛け時計を見ると時刻は午後1時過ぎ。昼から来るなんて珍しいな、と思いながら玄関の鍵を開けてテーブルの上を片付けていると、一目見てゲッソリとやつれた顔をした早紀がフラフラと室内に入って来た。