季節はすっかり肌寒い冬になっていた。ある日の昼休み、俺は日課になっている萌恵香からのLINEをチェックする。萌恵香からのLINE通知はオフにしているので、アプリを開いてみるまでどの位送ってきているかはわからない。その日もたわいも無いLINEが何通も届いていた。少し前まではちょっとウザいと思っていたが、こんなにも俺の事を慕ってくれる萌恵香に最近はちょっと嬉しい自分がいた。それにしても同棲している結菜がいながらこんなことを続けていて本当にいいのかとちょっと罪悪感も感じていた。その日仕事が終わりアパートに帰ると結菜は相変わらず勤めているケーキ屋が忙しいのかまだ帰っていなかった。俺は結菜の分まで夕飯の支度をして帰りを待った。丁度ご飯が炊き上がった頃、結菜は帰ってきた。
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