中○生の頃、水泳部に所属していた。 元々泳げたわけではない。水泳部でカナヅチを克服したかっただけの話だ。そして何と言っても高○受験の内申書のために所属していただけに過ぎない。 そんな俺は部でもお荷物的な存在。同級生は勿論、後輩にも馬鹿にされるような存在だ。 水泳部の大半は子供の頃から地元のデパートのスポーツクラブで水泳を習っていたので、泳げない人間は各学年に1人か2人くらいしかいない。 女子水泳部に所属していた亜美は俺と同じで、泳げるようになりたいという単純な理由で入部した子だった。しかも俺より泳ぎは下手だ。
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