A君と二人だけで静かに夕飯を食べ終え、片付けをしているとA君は「早めに寝ます、お休みなさい」と言いました。私は「汗をかいたでしょ、シャワーでいいから浴びなさい」と言ってから、私は、しまった、と思いました。なぜならA君は利き腕の右手を骨折しており、さらに左腕も打撲で自由がきかなかったからです。彼は、えっと、と困り気味に返事をしていました。私は、しまった、と思いましたが、お風呂へ入れ、と言った手前、前言を撤回できませんでした。私は少し考えてからA君に「お風呂で待つように」と伝えました。お風呂へ向かうと、脱衣所の扉が開いており、A君が中で立っていました。私は覚悟を決めて「お待たせー」とワザと明るく声をかけました。
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