俺は中学を卒業した後に高専に進学した。高専は5年制で、3年生までは高◯生と同じ扱いで寮生活だった。二人で一部屋で、1年生は3年生と、2年生は同学年同士で部屋を使っていた。1年生の時はコウジという3年生と一緒だった。布団の上げ下ろしなど先輩の世話もしなければならなかったが、勉強を教えてもらうこともあった。ある休日の朝、先輩のベッドを片付けていると、A4版くらいの紙袋を見つけた。「先輩、こんなものがありましたけど、先輩のですか?」「ん?ああ、そうだ。それ、面白いぞ、見てみろよ。」
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