タクシーを降りて部屋に戻ったのは日付が変わった直後くらいだった。帰りの電車に乗る時に、最寄り駅まで行くと誰に見られるかわからないから一つ手前からタクシーの乗ろうか?と言うと、そこのえきは私が困りますとすずか。そう言えば店のある駅で店のお客もたくさんいるだろう。ちょっと出費は痛いけど、数個手前の大きめの駅で降りてそこからタクシーに乗ることにした。確かに出費は痛いけど、風俗で女を抱くのに比べたら微々たる出費だと割り切った。タクシーの中では、すずかの普段の生活リズムの話とか、休みの日の過ごし方とか、そんな他愛もない会話に終始した。心なしか笑顔で話してくれるな、と思ったが、そこはホステスとしてのプロ技なのかもしれないな、とぼんやり考えたりもした。部屋のドアを開けて私を先に入れてくれたすずかを玄関で待ち受け、そのまま抱きしめキスをする。甘い香水の香りと酒の匂いが混じったキスだった。絡めてくるすずかの舌を更に絡めながら、手で尻と太股を撫でる。そのままの勢いでミニスカートをまくり上げて、Tバックで顕になった尻を撫で回した。
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