中学2年の修学旅行の時、宿についてしばらくたつと、同じクラスの男子生徒数人が、コソコソと何か計画を立てているのが聞こえてきた。どうやら、僕らが泊まっている宿には、女風呂を覗けるポイントがあることを先輩から聞いた奴がいて、風呂の時間に皆で見に行こうとしているらしい。僕も中◯生だったから当然興味はあったのだが、なんだか恥ずかしくて、仲間に加えてほしいとは頼めず、端から聞いていただけだった。少しして夕食の時間になった。僕は食事の席につくと、ある女子生徒と席が隣りになった。彼女はクラスは違うのだが、僕の家の近くに住んでいて、小◯生の時から知っている幼馴染だった。明るい性格で、風紀委員をしていた彼女に、僕は実はひそかに恋心を抱いていたのだが、もちろんそんなことを話したことはなかった。
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