毎年盆の時期になると、母方の実家に帰省していたのだが、その時の体験談。俺には4人の従兄妹がいたが、中でも2つ違いの美也とは齢が近いこともあって、一番の仲良しだった。性格は田舎育ちなだけあって男勝りで活発だけど、顔立ちは田舎娘のくせに整っていて(失礼)、学校ではかなりモテていたらしい。毎年一番乗りで玄関まで飛び出して来るのは美也だったし、そんな彼女を俺も凄く可愛がっていた。母方の実家は超が付くド田舎で、遊ぶ手段と言えば山か海に出かけるか、俺が持って行った64やプレステぐらい。美也と遊べるだけでも十分に楽しかったのだが、せっかくの年一の帰省。何か新しい遊びは無いかと模索していた中で美也が引っ張り出してきたのは、何故か100マス計算のドリルだった。
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