「お祖母ちゃんたちの言うことをちゃんと聞くのよ」そう言って私は夫と息子を送り出しました。息子が卒業し、私たちは夫の両親に挨拶回りなどで忙しくしていました。今回は私の実家に行く予定でしたが、私が臨時自治会の会合に出席しなければならなくなってしまいました。日をあらためようかと考えていましたが、私の父が再任用でまだ働いていて、今夜と明日しか会えないということでした。なので夫と息子は先に行き、夫が明日の夜に私を迎えに来てくれることになったのです。次の日の朝でした。玄関のチャイムが鳴り扉を開くとそこにはA君が立っていました。
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