小学六年生の時、友達と大勢で海へ行った。 男子だけで行くつもりだったが、女子も二人ついてきた。その二人はHさんとKさんという名前だった。 Kさんの方は顔が残念なのでどうでもよかったが、Hさんはクラスで一番可愛い。俺はHさんと出かけられて嬉しかった。 海に着いてから水着に着替えて、みんなで遊んだ。ビーチバレーや遠泳などで散々楽しんだ後、帰るときになって問題が起きた。 更衣室もトイレも人がいっぱいで、私服に着替える場所がなかったのだ。 仕方がないので、俺たちは海水浴場の隅で着替えることにした。まあ、男子はタオルで下半身を隠せばいいだけなのであまり問題はない。大変なのは女子だった。 女子はバスタオル一枚を体に巻き、裸が見えないようにして着替えていた。あまりジロジロ見ると変態扱いされるので、俺はなるべく興味がない風を装っていた。 そんな時だった。「キャーッ! タオル落ちそうなんだけど! キャーッ!」
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