20年近く前の話です。住んでいた地域が割と田舎だったせいもあるのか、幼なじみの子達は居るには居たけどその子達同士で付き合ったりする事がほとんどありませんでした。なんというかオープン過ぎて今思うとかなり色恋沙汰に無頓着。まあさすがに思春期にはあちこち付き合い出す人は見られたけど、全く地域と関係の無い人同士で自分もその一人。高校の時に地域外の人と付き合って進学してしばらくした後に別れて…そんな感じでした。その頃にも地元の皆とは付き合いがあったけど、年頃の女の子や男の部屋に入るには多少のドキドキは…全くナシ。「あがるよー」「あいさー」「アイス買って来たー」「ありーっす」「こないだの漫画返すねー」「ういっ」「晩飯喰ってくかー?」「ごちですー」「泊まってくかー?」「けーさつだ、けーさつー」「あははは」みたいなやりとりが当たり前で誰ともいい感じにはなりません。馴染みの裕子(仮名)もその内の一人。別に憎まれ口を叩く仲ではなく、かといってお互い意識し合う仲でもなし。ルックスは北川景子をもっと幼くした感じで可愛いとは思っていたけど、お互い恋愛対象外。忙しかった事もあって(まあ裕子はほっといたってモテるだろうし、もう彼氏いるだろうな…)と勝手に思っていて、向こうからも何のアプローチもなかったので就職までの間は相変わらず無関心なまま。そして私は地元に就職、彼女は短大卒業の後に地元に就職したと言う話を友達から聞いたので(近ければまた遊べるかな)と今まで通りふつーに思っていたのですが…
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