中学に入ったばかりの頃、宿泊学習で他県へ行った時の話です。 昼間には登山などをして楽しく過ごしたのですが、汗を流すためにお風呂に入る時、私はとても恥ずかしい目に遭ってしまいました。 私が脱衣所で服を全て脱ぎ終わったときのことでした。タオル一枚を持って風呂場へ向かおうとする途中、あるものがふと目にとまりました。 風呂場とは別の方向の壁に、やけに古めかしい扉があったのです。 かんぬきのようなものが付いていて、簡単に開かないようになっているようでした。私は興味本位で、その扉に近づいてみました。 そしてかんぬきを触ってみると、驚くほど簡単に外れました。 扉の向こうはどうなっているのだろう。従業員の人しか入っちゃいけない場所なのかもしれない。 そう思い始めると、好奇心旺盛だった私は扉の先を覗きたくて仕方なくなりました。 私の行動に気づいた友人たちも、後ろから様子を伺っていました。
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