前回の話:元カノの妹とのダメ男の日記
4月2日、日曜日。
春から無職生活がスタートした早紀と俺は、のほほんと俺ん家で夕食を食べていた。
「で、面接どうやったと?」
ローテーブルの対面に座った早紀が俺特製・もやしパスタを口にしながら聞いてきた。
「いや、まあ、普通やったよ」
こないだの早紀のアルバイト始めます宣言に焦りを覚えた俺は翌日早速、求人サイトを開き、勢いに任せて連絡をしたのち土曜日に面接に行って来た。
久しぶりの面接だったので行きの電車は少し緊張したが、それでも感度は良好だったので、帰りの電車はルンルン気分で揺られて帰った。
しかし困ったことに俺は、毎回「感度」良好だと思って帰って、毎回不採用通知を食らっている。
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