ある日の夜中、たぶん2時とか3時頃、いきなりインターフォンと玄関の扉をドンドン叩く音で目が覚めた。さらに鍵をガチャガチャと回そうとしている。こんな夜中に来客などあり得ないのではっきり言ってめちゃくちゃ怖かった。俺はモニター越しに外の様子を伺うと、一人の若い女性がインターフォンを連打し鍵を無理やり開けようとしていた。まったくの見ず知らずの女性が俺の部屋に入ろうとしているのだ。静かに玄関まで行き覗き穴からもう一度見る。少しケバいお水風の女が体をフラフラさせながら鍵を開けようとしている。俺は意を決して玄関を開けると一気に酒臭い匂いがしてふらふらになりながら玄関の中になだれ込んできた。
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