僕の地元は、何かあると近所にすぐに知れ渡るような田舎で、上京する前、まだ高◯生だったころ、ロシアの近くのある国から、外国人が一週間ほどホームステイにやって来るという噂が流れました。どうしてこんな田舎に来るのか不思議でしたが、地方活性のため、外国人に日本の農村の生活を体験をしてもらうという、役所のイベントの関係で呼んだらしいのです。しばらくして、僕は軽い風邪を引いてしまい、地元の診療所に行くと、待合室に外国人の女の子が座っていました。診療所の人は知り合いだったので尋ねてみると、例のホームステイに来た子で、一週間ほど滞在しており、翌日に都会を観光して帰国するということでした。待合室の椅子に座って、その子を見てみると、顔はお人形のように非常にかわいらしく、肌の白さや、少しウェーブした金色の髪の毛、青い目などは、見れば見るほど同じ人間とは思えませんでした。
↧